最果てのパラディン 第1話 感想

最果てのパラディン 第1話 感想

前置き

大人になってワンクールのアニメの殆どを網羅する体力は失われてしまった。

2009~2015年あたりのアニメには詳しいが最近のアニメはちょっと……というインターネット老人会特有のアレである。

そうした中、もっぱら最近は1~2作品に限定して完走を目指している。

そして今秋、注目している作品の一つが「最果てのパラディン」である。

当該作品は、柳野かなた先生が2015年の5月に小説投稿サイト「小説家になろう」へ投稿した小説が原作だ。

私が小説家になろうに初めて投稿したのが大学2年(2016年2月かな?)なので、同郷の先輩の作品というわけである。

当時はまだ小説家になろう作品のアニメ化は進んでいなかったと記憶しているが(リゼロが2016年)、今ではワンクールに2本はなろう発の作品があり、驚くべき状況だ。

なろう作品の特徴は、いろんな作品があって一括りにするのも憚られるが、所謂「異世界」を舞台にしたファンタジー作品が多い。

さらに内容としては「ストレスフリー」「主人公最強」「現代知識で無双」といった、読み手に負荷をかけずに楽園のような状況を提供するといったものが、表に出てきやすい。

昨今はこうした作品を馬鹿にする人もSNSで散見されるが、私は大好きである。

現代の知識を使って異世界で日本人が活躍する物語は、どんなにチープになったとしてもやはり爽快であり、仕事で疲れてストレージが埋まっている脳みそでも楽しめる娯楽というのは現代社会に必要なのだ。

閑話休題。

さて、先輩の作品である「最果てのパラディン」であるが(先輩とか馴れ馴れしく言ってるけど交流はないですすいません汗)、これも例にもれず日本から転生した人物の異世界ものである。

ただし、前述のように「チープ」等といっては、ファンの諸兄に短槍で串刺しにされてしまうだろう。

なんとこの小説は、世界観が綿密に練られ、上質な作者の語彙力から紡がれた、なろうでは珍しい分類の正統派のファンタジー小説である……と、記憶している。

いや、記憶しているってなんやねんって話だが、ぶっちゃけよく覚えていない。

覚えているのは、1章を読み終えて感動で号泣し、「こんな面白い小説書くやつみんなどっかいけ」という醜い感情に支配された矮小な自分の姿だけだ。

で、ここでようやく本題に戻るのだが、無事就職して精神状態も安定し、心に余裕がある今、アニメでこの名作を思い出しつつしっかり楽しもう、と思い至って、今期見る作品に選抜したという次第である。

すいません前置きが長くなりましたが、以下、感想。

感想

うん、とても面白い(語彙力の喪失)。

アニメの第一話って、世界観にどれだけ視聴者を取り込めるかが一つ重要なところだと思うんだけど、マジで引き込まれました。

主人公のウィル少年が異世界から転生して目覚めた町はアンデット三体しかいないなぞの建物。

そこでゴーストの「ガス」、骸骨戦士「ブラッド」、神官ミイラ「マリー」に様々なことを教わってスクスク成長してますよって回なのだが、いろいろと気になるとろあり。

・この人たち誰?

主人公を育てるアンデットたち。かつては≪彷徨賢者(ワンダリングセイジ)≫、≪戦鬼(ウォーオーガ)≫、≪地母神(マーテル)の愛娘≫と呼ばれていたらしい。

なぜ、不死の神と契約してまで生きながらえていて、なにを目的にしているのか。

その設定自体でご飯3杯はいけるくらいワクワクする。

・ここはどこ?

アンデットしかいないこの町。

ここはこの世界のどこなのか、どういう歴史があるのか。

マリーに連れられて丘の上から見た世界の美しさ。

これからおそらく旅立つであろう主人公はどこに向かうのか。

ご飯4杯目に突入してしてしまう。

そんなわけで2話が楽しみである。

ハイライト

1話の見どころは不死の王と契約し、地母神マーテルを裏切ったマリーが、それでもなお地母神に祈りを捧げ、その身を毎日業火で焼かれているという、凄まじき敬虔さだろう。

マリーのかつての異名「地母神の愛娘」からも、生前彼女がどれだけ高尚な神官だったがが伺えるが、死してなお、母から拒絶されながらもただひたすら祈るその姿は、それだけで涙腺にくるものがある。

彼女は今後どうなるのか、注目していきたい。